読了)読書という荒野
読書という荒野
著:見城徹
読了しました。
読書に対する見城さんの考え = 読書論
を知ることができる1冊です。
語彙力がまだまだ低い私にとっては
難しい漢字・表現が多く、読むのに多少時間がかかってしまいましたが、
その分学びも多い一冊でした。
「言葉の大切さ」
「読書の大切さ」
についてかなりいい学びになりました。
そして、たまには小説(特に恋愛小説)も読んでみよう、というか、「読まないといけない」と思いました。
鴨さんも言っていましたが、
この本の「まえがき」はかなり痺れます。
以下、大切と感じた内容を記載します。⬇⬇
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○読書とは「何が書かれているか」ではなく「自分がどう感じるか」
『○人間を人間たらしめているのは言葉
→人間としての言葉を獲得するには「読書」をすること』
・本には、人間社会を理解する上ですべてが含まれている
・他者への想像力を持つことが、人生や仕事を進める上で決定的に重要
『◎読書で学べることに比べたら、一人の人間が一生で経験することなどたかが知れている→「読書をすることは、実生活では経験できない別世界を経験し、他者への想像力を磨くことを意味する」
⇒本のページをめくればめくるほど、人間の美しさや醜さ、葛藤や悩みが見えてくる。そこには自分の人生だけでは味わえない、豊穣(ほうじょう)な世界が広がっている。その中で人は言葉を獲得していく』
○普通の人生では、(作家が書いているような、または、本の中出てくる主人公のような)極端な人生を歩むことはできない。
→だからこそ読書
○本を読めば、自分の人生が生ぬるく感じるほど、苛酷な環境で戦う登場人物に出会える。その中で我が身を振り返る。→読書を通じ、情けない自分と向き合ってこそ、現実世界で戦う自己を確立できる
○読書によって培われるもの→「他者への想像力」と「語彙力」
○読書は、人生を切り開き、現実と戦う力を与えてくれる
○読書体験によって、多様な人間、多様な人生を追体験し、人間や社会に対する洞察力を手に入れるべき
『◎読書とは、実生活では経験できない「別の世界」を経験し、他者への想像力を磨くこと。重要なのは「何が書かれているか」ではなく「自分がどう感じるか」』
・読書と同じくらい、旅と恋愛でも人は成長する
○本には一人の人生を変える力がある
『◎人間は一つの人生しか生きられないが、読書をすれば無数の人生を体感できる』
○生きることを真剣に考えると、必然的に読書に活路を見出すことになる。先人の知恵や生き方を心のよすがにしたくなる
・身体が締まっていなければ、意志もたるんでしまう
『☆言葉とは人の生き方だ。言葉を持っている動物は人間しかいない。生き方から搾りだされてきたものが言葉であり、そして自分の発した言葉がまた自分の生き方をつくっていくのだ』
○本とは単なる情報の羅列ではない。自分の弱さを思い知らされ、同時に自分を鼓舞する、現実を戦うための武器
○豊富な読書体験を経なければ、武器となる言葉は獲得できない。人を動かすには、一にも二にも頭がちぎれるほど考えて、言葉を選択するしかない
『☆読書の意味とは、自分一人の人生では経験できないことを味わい自分の時間として捉え直し、他者への想像力を磨く点にある』
・読書、旅、恋愛。この三つをやりきることで、人生を豊かに生きることができる
○恋愛小説こそが読書の王道→恋愛小説には、人間の感情の全てが含まれている
・恋愛によって、他者への想像力が養われる
○成功とはプロセスとして、そのときの一つの結果にすぎない。成功かどうかは自分の死の瞬間に自分で決めるもの
『☆読書を通じて数々の言葉に出会い、そこから人生の指針となる言葉をすくい上げ、肉体化し、実践していけば、言葉を自分のものとして獲得できる』
『☆読書は、人生を切り開く最も有効な武器』