読了)コンプレックスリベンジ 著:鴨頭嘉人
コンプレックスリベンジ〜僕はいじめられっ子だった〜
著:鴨頭嘉人
読了
この本は、
現在、YouTube講演家として活躍し、YouTubeのチャンネル登録者数109万人を超える鴨頭嘉人(以下:鴨さん)さんが書かれた本です。
現在(今)は、大活躍されている鴨さんですが、今があるのは、過去の挫折やコンプレックスがあったからであり、「コンプレックスは武器になる」、「人は挫折を通じてこそ成長できる」そんなメッセージが込められた一冊です。
鴨さんは、20冊程の本を書かれていますが、本書はこれまでの本の内容とは少し違った視点から、鴨頭さんの幼少期から現在までの生育歴みたいな感じの話もあり、非常に見どころある内容になっています。
ここでは、本書に書かれている内容から、特に私が大事だなぁと感じたことについて、紹介していきます。
1.【勇気を出して言葉にしたら、人生は切り拓かれる】
鴨さんの人生に、大きな影響を与えた一人に小学三年とときの担任「守谷先生」がいます。
鴨さんは、父親の転勤により1972年5月15日、幼稚園の年長のときに沖縄県に引っ越しました。この日は、アメリカから日本に沖縄が返還された日です。幼稚園に通いはじめた初日、幼稚園のみんなから「ヤマトンチュ(本土の人間という意味」と呼ばれ、殴る・蹴るの暴行を受けたといいます。それから小学校低学年までの約2年半の沖縄に住んでいる間、そんな日々が続いたそうです。酷いときには、小学校の体育館の裏で、複数の生徒から「股裂の刑」と言われ、股から血が出まで足を両方から引っ張られたこともあったようです。
小学三年のとき、転勤で福岡県に引っ越し、ここで鴨さんの人生を変えることになる、守谷先生と出会います。守谷先生は生徒からとても人気で、おそ松くんのイヤミというキャラクターに似ていることから、みんなから「イヤミ」と親しみを込めて呼ばれていました。しかし、生徒との距離が近過ぎると、学校では問題になっていたようでした。ある日、守谷先生が生徒たちの前で「今日からイヤミと呼ぶのは止めて、モリタニ先生って呼んで」と言いました。生徒のみんなが大騒ぎする中、鴨頭少年は手を挙げて、「僕、モリタニ先生って呼ぶよ」と言いました。すると守谷先生が「鴨頭くん、勇気を出して言ってくれてありがとう」と言いました。このときから「僕ってすごいんだ」「勇気があるんだ」と思うようになり、自己肯定感が高まり、人生が変わったのだといいます。
この守谷先生とのエピソードは、本書の中では欠かせない内容です。
次の内容は
2.【人を育てるためには承認力がすべて】
これは、マクドナルドや独立してからの鴨さんの経験から得られた言葉です。
スタッフの成長のためには、指摘は必要ない。指摘は問題解決には有効であり、次に起こり得る問題の芽を摘み、短期的には上手くいく。しかし、それでは継続的に成果を上げ続けることはできない。長期的に考え、スタッフの良いところを見つけて承認する。そして、スタッフ本人に自信を持たせていくことで育てていくべき」
このように書かれていました。
鴨さんの『承認』の話は、かなり深くて、ここでは説明しきれませんが、気になる方はこちらのYouTubeを見て下さい↓↓
最後は
3.【未来は思った通りになる】
これは、自分の言葉が自分自身をつくる。自分が思った通りの姿になるまで自分を騙し続けろ。必ず、未来は思った通りになる。
そんなメッセージです。
鴨さんの名言の一つに
「SOSの法則→そう、思ったら、そう」というのがあるんですが、まさにこのことですね‼︎
ここで紹介した内容以外にも、
「思いは伝わらないことを前提にコミュニケーションをとる」
とか
「リーダーの仕事は、惚れさせること」
「挫折を味わった時、はじめて人は成長できる」
などといった内容もあり
学びの多い一冊でした。
是非みなさんも
「コンプレックスリベンジ」
手に取ってお読みください!